ローカルLLM

ローカルLLMは本当に月額0円か|Ollama・LM Studioの料金と、代わりに払うもの(2026年8月版)

この記事の料金・仕様は時点で各社の公式ページを確認したものです。

ノートパソコンの中に小さな機械仕掛けが収まっている様子を表した抽象イラスト

ローカルLLMの「月額0円」は本当です。ただし0円なのはソフト代だけ。公式の動作要件を読むと、代わりに何を払うのかがはっきり書いてあります。

結論

ローカル実行は本当に無料
Ollama公式に「Running models on your own hardware is always unlimited.」と明記されている。回数制限もない。
仕事で使っていいか
LM Studioの規約は「personal and / or internal business purposes」を許可。社内業務はOK、他社への提供はNG。
代わりに払うもの
メモリ。両者とも公式に16GB以上を推奨、Windowsは4GB以上のVRAMも推奨。8GBのMacは小さいモデルなら動く可能性あり。
注意
Ollamaの有料プラン(月20ドル〜)はクラウド実行の料金。ローカルで動かすだけなら払う必要はない。

PR表記: 本記事にはアフィリエイトリンクを含む場合があります。掲載している評価・比較は、各社の公式情報にもとづいて編集部が独自に整理したものです。

公式情報の確認日: 2026年8月21日

「ローカルLLM=月額0円」は、本当です。

Ollama の公式FAQには、こう書かれています。

Running models on your own hardware is always unlimited. (自分のハードウェアでモデルを動かすぶんは、常に無制限です)

回数制限も、月額も、ありません。

ただし——0円なのは「ソフト代」だけです。公式の動作要件を読むと、代わりに何を払うことになるのかがはっきり書いてあります。そこまで含めて見ます。


そもそもローカルLLMとは

自分のパソコンの中でAIを動かすことです。

普段使っているChatGPTやClaudeは、質問をインターネットの向こうにある会社のコンピュータに送って、答えを返してもらっています。ローカルLLMは、それを自分のパソコンの中だけで完結させます。

クラウドのAI(ChatGPT等)ローカルLLM
質問の送り先会社のサーバー自分のPCの中だけ
インターネット必要なくても動く
料金月額 or 従量課金0円
速さ・賢さPCの性能に関係なく一定PCの性能しだい

Ollama の公式サイトには 「Run entirely offline for mission critical work」(重要な業務のために完全オフラインで動かせる)、「Your data is never trained on」(あなたのデータが学習に使われることはありません)と書かれています。

ネットに出したくない資料を扱うときに効いてくる形です。


結論:料金表

2つのツールを並べます。

OllamaLM Studio
ローカルで動かす$0・無制限$0(規約上、個人利用・社内業務が許諾)
見た目コマンド中心+デスクトップアプリデスクトップアプリ
有料プランPro $20/月($200/年)
Max $100/月(新規停止中)
Team $25/席/月(最低5席=$125/月)
規約上「Paid Features」の条項あり
その有料は何の料金かクラウド実行の料金規約に「料金ページで開示される」とのみ記載

ここが一番の誤解ポイントです。

Ollama の料金ページを開くと「$20/月」「$100/月」と書いてあるので、有料ソフトだと思ってしまいます。 でも違います。あれはクラウドで動かすときの料金です。

自分のPCで動かすだけなら、Freeプラン($0)のままで、無制限です。公式がFAQでそう書いています。

なお Ollama の Maxプラン($100/月)は現在、新規申し込みが止まっています。 公式の説明はこうです。

Ollamaのクラウドは毎月トークン量が2倍以上に増えており、容量を追加するあいだ新規のMaxサブスクリプションを停止しています。

(既存の加入者はプラン・上限・価格がそのまま維持されるとも書かれています。)


仕事で使っていいのか:LM Studio の規約を読む

ここは日本語圏で情報が錯綜しているところなので、規約の原文を出します。

LM Studio の利用規約の「License Grant」条項です。

Company grants to You a non-exclusive, non-transferable license to use the Software solely for Your personal and / or internal business purposes and solely in accordance with the Documentation. (当社はお客様に対し、お客様の個人的な目的および/または社内業務上の目的にのみ、ドキュメントに従って本ソフトウェアを使用する非独占的・譲渡不能なライセンスを付与します)

「internal business purposes」= 社内業務。明示的に許諾されています。 会社のパソコンに入れて自分の仕事に使うぶんには、別途ライセンスを買う必要はありません。

ただし、禁止されていることもはっきり書いてあります。

sublicense, distribute, sell, use for service bureau use, as an application service provider, or a software-as-a-service, lease, rent, loan, or otherwise transfer the Software

つまり、LM Studio 自体を他社に売る・貸す・サービスとして提供するのはNGです。

線引きはこうなります。

やること規約上
自分の会社の仕事に使う✅ 許諾されている
社内の同僚のPCにも入れる✅ 社内業務の範囲
LM Studioを組み込んだサービスをお客さんに提供する❌ 明示的に禁止
LM Studioを再販する・貸す❌ 明示的に禁止

⚠️ 規約には「Paid Features and Billing」という条項もあります。 一部の機能がサブスクリプションや従量課金で有料提供される場合があり、その内容は料金ページ等で開示される、という書き方です。「未来永劫すべて無料」とは書かれていません。


代わりに払うもの:メモリ

ここが本題です。0円なのはソフト代だけで、動かすには相応のパソコンが要ります。

LM Studio 公式のシステム要件から、そのまま持ってきます。

OS公式の要件
macOS**Apple Silicon(M1/M2/M3/M4)**が必要・macOS 14.0以降16GB以上のRAM推奨(8GBでも小さいモデルなら動作する可能性あり)
Windowsx64 と ARM(Snapdragon X Elite)に対応・x64はAVX2命令セットが必須16GB以上のRAM推奨4GB以上の専用VRAM推奨
Linuxx64 と ARM64 に対応・Ubuntu 20.04以降が必要・AppImage で配布

押さえるべきは3つです。

  1. Macは Apple Silicon 必須。 Intel Mac は対象外と書かれています。
  2. メモリは16GB以上が推奨。 8GBでも「小さいモデルなら動く可能性がある」という書き方で、保証ではありません。
  3. Windowsは AVX2 が必須。 古いCPUだとそもそも起動しません。

つまり 「月0円」の前に、16GBのメモリを積んだPCという前提があります。メモリを8GBから16GBに増やす、あるいは新しいPCを買う——**それが「代わりに払うもの」**です。


どちらを選ぶか

画面で操作したいなら LM Studio。 アプリを入れて、モデルを選んで、チャット欄に打つ——という流れです。規約に社内業務の許諾が明記されているので、会社のPCに入れる判断もしやすい。

あとから自動化につなげたいなら Ollama。 コマンドとAPIで動かす作りなので、自分のプログラムや他のツールから呼び出せます。公式が「40,000以上のコミュニティ連携」を挙げています。

両方入れても0円です。 どちらも自分のPCで動かすぶんには課金されないので、迷ったら両方試して合うほうを残せばいい、というのが実際のところです。

クラウドのモデルも混ぜたいなら Ollama の Pro($20/月)。 ただしこれは「手元で0円」の話とは別の選択になります。


APIを使うのと、どちらが安いのか

ローカルは0円、クラウドAPIは従量課金です。単純に金額だけ見れば、ローカルが安いに決まっています。

ただし、比べるべきは金額だけではありません。

  • ローカルはPCの性能に縛られます。大きなモデルほどメモリを食います
  • ローカルは電気代がかかります(本記事では測定していません)
  • APIは払った瞬間に最新・最上位のモデルが使えます

クラウドAPI側の実際の金額感は OpenAI・Claude・Gemini のAPI料金比較 にまとめています。安いモデルなら月$3前後という水準なので、「APIが高すぎるからローカルに逃げる」という動機は、思っているより弱いというのが正直なところです。

ローカルLLMの本当の価値は、料金より「外に出さない」ことにあります。 Ollama公式が「Run entirely offline」「Your data is never trained on」を前面に出しているのも、そこです。


確認できなかったこと(本記事で断定していない点)

  • 実際の動作速度と回答品質。 本記事では測定していません。同じモデルでもPCの性能で大きく変わります。
  • 電気代。 測定していません。「電気代がかかる」とは書きましたが、金額は示していません。
  • どのモデルが何GBのメモリで動くか。 モデルごとに異なり、公式の要件ページには個別の記載がありません。
  • LM Studio の「Paid Features」の具体的な内容と金額。 規約に条項はありますが、本記事では料金ページを確認していません。
  • Ollama の Free プランに含まれるクラウド利用量の具体的な数値。 料金ページには Pro が「Freeの50倍」とあるのみで、Free自体の量が数値で示されていません。
  • 日本語での回答品質。 オープンモデルは日本語の性能がモデルごとに大きく異なりますが、本記事では扱っていません。
  • Ollama の利用規約上の商用利用条件。 本記事で確認したのは料金ページとトップページのみで、規約は確認していません。LM Studio について書いた規約の内容は、Ollama には当てはまりません。

出典(すべて2026年8月21日に取得)