音声AI

VOICEVOX・音読さん・ElevenLabs 比較|日本語AI音声の「無料」には条件がある(2026年8月版)

この記事の料金・仕様は時点で各社の公式ページを確認したものです。

中身の量が異なる3つのビーカーで、日本語AI音声ツールの無料枠の違いを表した抽象イラスト

日本語のAI音声は無料で使えるものが多いですが、その無料には条件が付いています。ツール名をクレジット表記することです。名前を出せない仕事では、そこが有料の分かれ目になります。

結論

お金をかけたくない
VOICEVOXは商用・非商用問わず無料。ただしクレジット表記が必要で、声ごとに別の規約がある。
ツール名を出せない仕事
音読さんは「クレジット表記ができない場合は有料プランを契約」と公式に明記。月980円から。
自分の声を使いたい
ElevenLabsはStarter月6ドルから商用ライセンスとInstant Voice Cloningが付く。

PR表記: 本記事にはアフィリエイトリンクを含む場合があります。掲載している評価・比較は、各社の公式情報にもとづいて編集部が独自に整理したものです。

公式情報の確認日: 2026年8月21日

「日本語のAI音声、無料で使えるらしい」——これは本当です。

ただし、公式サイトを読むと**「無料の条件」**が書いてあります。そして、その条件は3つのツールで別々です。

この記事は、料金表ではなく「無料のままだと何を諦めることになるか」で3つを分けます。


結論:無料の条件は3種類ある

3種類というのは、**「名前を出せば無料」「名前を出せば無料だが、お金で外せる」「そもそも無料に商用が付いてこない」**の3つです。金額の差ではなく、無料という言葉の中身が3社で違います。

なので比べる順番は、金額が先ではありません。まず自分の納品物にツール名を書けるかを決めて、それから金額を見る——この順でないと、安いほうを選んだのに使えない、が起きます。

無料で商用利用無料の条件条件を外す最低ライン
VOICEVOXできるクレジット表記が必要(+声ごとに別の規約)外す手段の記載なし
音読さんできるクレジット表記が必要ベーシック 月980円(税込1,078円)
ElevenLabs商用ライセンスは無料に含まれない—Starter 月6ドル

VOICEVOXと音読さんは「名前を出せば無料」。 ElevenLabsは「名前の話ではなく、商用ライセンスが有料プランの項目」。

つまり選び方の分かれ目は、あなたの成果物にツール名を書けるかどうかです。

  • YouTubeの概要欄・動画の隅に書ける → 無料で足りる可能性が高い
  • クライアントへの納品物・店内放送・音声教材で書けない → 有料が必要

音読さんはこの点を公式に言い切っています。

クレジット表記ができない(音声教材・音声ガイダンスなど)の場合は、その音声を使用する期間中必ず有料プランをご契約ください。

「その音声を使用する期間中」という書き方に注意してください。作った月だけ課金して解約、ではありません。


VOICEVOX:無料だが「声ごとに規約が違う」

VOICEVOXは公式サイトで**「無料で使える中品質なテキスト読み上げ・歌声合成ソフトウェア」と説明されており、「商用・非商用問わず無料」**と書かれています。Windows / Mac / Linux に対応しています。

パソコンにインストールして使うソフトなので、文字数の上限がありません。 ここが有料サービスとの一番の違いです。長い原稿を毎日読ませても、追加料金は発生しません。

気をつけるところは2つ

1. クレジット表記が必要です。

ご利用の際は VOICEVOX を利用したことがわかるクレジット表記が必要です

2. 声ごとに、別の規約があります。

作成された音声を利用する際は、各音声ライブラリの規約に従ってください

VOICEVOXには複数のキャラクターの声が入っていますが、規約はソフト全体で1つではありません。 使いたい声のページを個別に読む必要があります。

ここが一番の落とし穴です。 「VOICEVOXは商用OK」という情報だけを見て、選んだ声の規約を読まずに使ってしまうケースがあります。本記事は各声の規約までは確認していないので、使う声が決まったら、その声の配布元ページを必ず自分で読んでください。


音読さん:日本語のサイトで、条件が日本語で書いてある

音読さんは日本のサービスで、料金も規約も日本語です。英語の利用規約を読み解く必要がないのが実務上の利点です。

料金(月額プラン)

プラン月額税込読み上げ可能文字数クレジット表記
ベーシック980円1,078円月200,000字不要
バリュー1,980円2,178円月450,000字不要
プレミアム2,980円3,278円月1,000,000字不要

年間プランも用意されており、ベーシックは年11,760円(税込12,936円)で年2,400,000字です。

200,000字がどれくらいか。 一般的な書籍1冊がおよそ10万字なので、月に本2冊分ほどの分量です。ブログ記事の読み上げやYouTubeのナレーションであれば、個人の用途で使い切るのは簡単ではありません。

ビジネスプランが必要になる用途

公式ページは、有料プランの中でもさらに上のビジネスプランが必要な用途を挙げています。

委託・請負業務に利用可能、テレビ、ラジオなどの放送メディアで利用可能、販売やリース、商用利用などを目的とした商品や製品などへの音声利用

「委託・請負業務」が入っている点は見落としやすいところです。 自分のチャンネル用に作るのと、他人から頼まれて作って納品するのとでは、必要なプランが変わります。副業でナレーション制作を受けるつもりなら、ここは必ず公式ページで最新の条件を確認してください。


ElevenLabs:日本語に対応、そして「自分の声」を作れる

ElevenLabsは海外のサービスですが、対応言語ページに**Japanese(日本語)**が含まれています。モデルごとに対応言語数が示されており、Multilingual v2 が29言語、Flash v2.5 が32言語と記載されています。

料金(抜粋)

プラン月額付与クレジット主な内容
Free$010,000 / 月商用ライセンスの記載なし
Starter$630,000 / 月商用ライセンス・Instant Voice Cloning
Creator$22(初月50%オフで$11)121,000 / 月Professional Voice Cloning

無料プランの位置づけが、他の2つと違います。 VOICEVOXと音読さんは「無料でも商用に使えるが表記が要る」。ElevenLabsは商用ライセンスがStarter(月6ドル)以上の項目として並んでおり、無料プランには含まれていません。

ElevenLabsを選ぶ理由になるのは「声の複製」

StarterにInstant Voice Cloning(自分の声を短時間の録音から複製する機能)が含まれます。

  • 自分の声でナレーションを作りたいが、毎回しゃべるのは時間がかかる
  • 顔は出したくないが、機械音声っぽさは避けたい

この2つに当てはまるなら、VOICEVOXや音読さんの「用意された声から選ぶ」方式では代わりになりません。声を複製する機能があるかどうかが、月6ドルを払う理由になります。

⚠️ 自分以外の人の声を複製することは、権利・肖像・詐称の問題に直結します。必ず本人の許可を取ってください。


用途別のおすすめ

この表を分けているのは、音の良し悪しでも値段でもありません。「ツール名を納品物に書けるか」と「その仕事が自分のものか、人から受けたものか」の2つです。どちらも規約の話で、声の品質とは別のところで選択肢が消えます。

とくに前者が先に効きます。**音読さんは「表記できないなら有料」と公式に明記されているので、ツール名を出せない納品物がある時点で、無料で済ませる道がひとつ閉じます。**この2つが決まれば、下の表はほぼ1行に絞れます。

こういう人おすすめ理由
とにかく費用ゼロで始めたいVOICEVOX商用・非商用問わず無料。文字数の上限がない
長い原稿を毎日読ませたいVOICEVOX手元のパソコンで動くので従量課金がない
ツール名を書けない納品物がある音読さん ベーシック(月980円)「表記できないなら有料」と公式に明記。日本語で条件が読める
他人から受けた仕事で使う音読さん ビジネスプラン委託・請負業務が対象と明記されている
自分の声でナレーションを作りたいElevenLabs Starter(月6ドル)Instant Voice Cloningと商用ライセンスが付く最低プラン
まず品質だけ確かめたい3つとも無料で試すただし無料で作ったものを、条件を確認せずに仕事へ持ち込まないこと

検証済みと未検証の線引き

検証済み: 各公式ページに書かれている金額・文字数枠・クレジット表記の要否・商用利用の条件。すべて2026年8月21日に公式サイトを直接確認しています。

未検証(本記事では判断していないこと):

  • 音声の自然さ・品質の比較(同一原稿での聴き比べを実施していないため)
  • VOICEVOXの各音声ライブラリ(声)ごとの個別規約(声ごとに配布元が異なり、本記事では個別に確認していません。使う声が決まったら必ず自分で読んでください)
  • ElevenLabsのクレジット表記の要否(料金ページに記載がないため、有無を判断していません)
  • クレジットが日本語で何文字に相当するか(ElevenLabsの料金ページに換算の記載がないため、音読さんの「文字数」と横並びにはできません)
  • 音読さんの無料プランの具体的な上限文字数(料金ページの有料プランのみ確認しています)
  • CoeFontの料金・商用条件(公式のプランページに Free / Standard 20ドル / Plus 350ドル の記載はありましたが、通訳サービスとテキスト読み上げが同一プランに含まれ、商用利用の可否が同ページに書かれていなかったため、比較対象から外しました)

分からないものは「分からない」と書きます。 推測した数字は載せません。


出典(すべて公式・2026年8月21日確認)


変更履歴

日付内容
2026-08-23読みやすさの改善。「結論」「用途別のおすすめ」の2箇所で、表の前に判断の順番を書き足した。料金・仕様の数値は変更していない(公式確認日は据え置き)
2026-08-21初版公開。VOICEVOX・音読さん・ElevenLabsの無料条件とクレジット表記の義務を公式情報で比較